約 4,892,316 件
https://w.atwiki.jp/monsterbr/pages/166.html
怪物と対峙するは陰陽装束に身を包み、狐面で顔を覆った金色の尾を持つ魔人。 レナモン系統の完全体――タオモン。 通常種よりも金色の色彩が強いのは、この世界での出会いがもたらした賜物だろう。 「幸せな夢の終わりは……何時だって哀しいな」 涙がタオモンの頬を伝って、地面に落ちた。 「もう、二度と現実では見られないのだから」 涙を踏み越えて、敵の下へと駆ける。 怪物が再動を始める。 攻撃を仕掛けなかったのは、自分が何を出来るか、どう止めを刺すか、 瀕死の敵の前で確認をしていたからに過ぎない。 「ジャアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」 怪物の放ちしは、やはり四の腕から放たれる貫手の連撃。 四。刺。死。 完全体になることで、タオモンが最も性能の向上を感じたのは眼に対してである。 刺。刺。刺。刺。 「遅くなったか?」 敵の連撃を、タオモンは踊るように避けた。 進む。最早、後退の必要性を感じない。 刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。 怪物はより強さを増した敵に対応して、速さを増す。 だが、当たらない。 刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。 刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。 刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。 刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。刺。 降り注ぐ豪雨。 だが、問題はない。 「筆――」 袂より零れた、札が巨大な筆へと変身した。 敵は槍を持った、ならばこちらもそれに倣うだけのこと。 棒術は、日本武術において長い棒を武器とする術のことである。 古くから棒術は宗教とかかわりがあり、祭礼で棒術に相当するものが古くから行われている。 そして、未だ至らぬ究極体の巫女は、逆説的にタオモンが巫女であることを証明する。 つまり―― 筆が貫手を流す。 敵の動きが速くなっても、狙う位置自体は然程変わりはしない。 ならば、ひたすらに流してしまえばいい。 衝突した貫手と筆、筆の角度は235度。 相手の力の流れが傾く。 あらぬところへと雨は落ちる。 豪雨は、タオモンを血で濡らさない。 進む。筆を用いながら、一歩ずつ確実に怪物へと接近する。 豪雨が止む。 筆を高く掲げる。 変身するかのように、筆が高く伸びる。 先程、実際に攻撃を受けたことが大きい。 光速の雷は、一直線に避雷針と化した筆へと落ちた。 距離は詰め切られた。 怪物は何を繰り出すか。 タオモンは何を繰り出すか。 零距離。 余計なことをする時間はない。 結局のところ、最後は単純なところに落ち着く。 熱線も雷も、未だ発揮されぬ陰陽術も無い。 それぞれが、凶器と化した四本の腕―― やはり何の問題もなく潜り抜け。 放つ、逆筆の一撃。 ――突 この日、初めて――怪物の巨体が宙を舞った。 「梵・筆・閃!」 怪物が吹き飛ぶと同時に持ち替えた筆が宙に梵字を書く。 「疾ッ!」 掛け声と共に、梵字が飛ぶ。 目指すは怪物。放たれるはただの文字にあらず。 「グッ……オォォォォォォム!!!!!!!」 字が怪物に衝突すると同時に生じる大爆発。 通常種の完全体であれば、殆どこれで勝負は決する。 だが―― 「狐封札!!」 タオモンは決して手を止めない。 袂から放たれた幾多もの霊符が、怪物を纏う。 再び、爆発が生じる。 タオモンの戦闘経験が告げている。 一度、攻撃の機を得たのならば、通常種の致死量を超えてなおも攻撃の手を止めてはならない。 「疾ッ!疾ッ!疾ッ!疾ッ!疾ッ!疾ッ!疾ッ!疾ッ!疾ッ!疾ッ!疾ィィィィィィィッ!!」 視界は爆炎で絶不良、聴力は爆音で著しく減少。 今、世界の全てが怪物の死のためにあった。 世界を覆う死の嵐の中、怪物は思い出す。 ――バーカバーカ。ざまあみろ 「ガァウゥ!」 ■ア■■■ンは叫ぶ。■ア■■■ンは否定する。 爆発で瀕死になったのは■ア■■■ンだ。 己が切り捨てた部分だ。 己は■ア■■■ンではない。 ■ア■■■ンのように爆発で重症を受けてはいけない。 だが――爆炎の現実は、否定を許さない。 逃げられないのか? 所詮、自分は――■ア■■■ンの呪縛からは逃れられないのか? 違う! 「チガウンダアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」 まだ力がいる! あのような攻撃は受けてはいけない。 己が■ア■■■ンではないのならば。 怪物が叫び声を上げた時、肉体の変質は既に開始していた。 ディアによる治療を行いつつ、取り込んだプラチナを全身に行き渡らせる。 出来るのか――出来ねばならない。 出来なければ死ぬのみ! 「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」 終わらせることのない攻撃の中、タオモンは怪物の叫び声を聞いた。 断末魔か?いや違う!そんなはずはない! 言うならば、この叫びは歓喜の―― タオモンの思考は強制的に中断された。 油断していたわけではない、だが予想できるというのか。 あの爆炎の中から平然と伸びてきたモー・ショボーの手が、白銀の輝きを以てタオモンの胴を貫いた。 「ガッ……」 吐血、腹部の燃えるような痛み。 そして―― 【ヒートバイパー】 迫り来る死を目の当たりにして、タオモンはたった一言呟く。 「狐封札」 己の体を、タオモンは吹き飛ばした。 死ぬための行動――もちろん、そんなことはあり得ない。 「グッ……オオオオオオオオオ!!」 爆風での強制的な脱出。 貫かれた腹部の出血は、爆炎で無理にでも焼いてしまう。 ヒートバイパーでの即死は避けた。 傷口から、もう血は流れない。 「これぐらいの痛みで……引くと思っているのか!」 啖呵を言い終わると同時に、タオモンは見た。 白銀に輝く怪物の姿を。 はぐれメタル――その肉体は、物理ダメージを極限まで減少させると同時に、あらゆる呪文攻撃を防ぐ。 【かみなり】 激しい閃光、少々遅れての轟音。 かみなり最大のメリットは、放ってしまえば一瞬で敵に辿り着くことであり、 そして今回のかみなりは、攻撃の前兆を相手が掴めない最善のタイミングで放たれた。 世界最速の攻撃に、死を覚悟する間すらない。 タオモンは死ぬ。 今のタオモンでは耐え切れない。 だから――私に任せてください。 「へんしん」 はぐれメタル――その肉体は、物理ダメージを極限まで減少させると同時に、あらゆる呪文攻撃を防ぐ。 雷が貫いた瞬間、タオモンの体がプラチナに覆われた。 雷はプラチナに弾かれ、地面へと逃げていった。 取り込んだメタモンが起こした奇跡――そういえば簡単なことなのだろう。 だが、これは決して奇跡などではない。 完全に吸収され切る前のメタモンが、 限りなく薄れた意思を以て、タオモンの肉体の主導権と性質を一瞬握り、変身を成功させた。 その結果、ただのエネルギーとしてメタモンは燃え尽きた。 彼女は代償を支払い、見合ったものを贈った。 ただそれだけの話なのだ。 タオモンはレナモンへと退化する。 ダメージは治らず、 目の前に立つのはダメージを負ったといえど、メタルの特性を手にした怪物。 先程と変わらぬどころか、より悪化した状況。 「パートナー……コレデ…………」 歓喜に打ち震えた怪物の声。 少しずつ、知性が増しているのだろうか。 あるいは、思い出してしまっているのだろうか、切り捨てたものを。 「パートナアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」 カシャ カシャ カシャ 「目障りだ」 止めを仕掛けようとした怪物の体に、投擲された槍が突き刺さった。 致命傷ではない、だがメタルの体に突き刺さっているということの異常さよ! 怪物が敵を確認しようとした時である。 右上段回し蹴り―― 本来ならば頭部を狙うこの技は、過剰なまでの体格差故に怪物の脇腹にぶち当たった。 「ガッ……」 吹き飛んだ巨躯を追撃するは、正拳突き。 致命傷には至らない、イニシアチブを握られていた怪物は冷静さを取り戻す。 繰り出された四本の腕、対するは―― 「貴様如きがパートナーなどと……」 両肘打ち。 裏拳。 正拳。 「図に乗るな」 迎撃しつつ接近した怪物の体に、 シャドームーンは突き刺したメタルキングの槍に蹴りを入れ、より深く突き刺した。 「アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」 「中身まで金属とはいかないようだな」 月を背に、シャドームーンは嗤った。 「スティングモン……なのか?」 異形といえば、通常種を逸脱した目の前の怪物もそうであるが、 突如現れた乱入者――スティングモンらしき者も、やはりそうといえる。 スティングモンを何度か見た故に、ある種共通する部分を以てスティングモンと呼びかけたが、 やはり、何かが違うようにレナモンには思える。 「シャドームーン……世界で唯一つの私の名前だ」 シャドームーンはレナモンに視線をやらない。 戦闘中というのもあるが、そもそも将来的に殺す相手だ。あまり興味など抱かないほうがいいだろう。 「すまない戦列に加わりたいが……」 申し訳なさそうにするレナモンに、シャドームーンは「いらん、邪魔だ」とだけ返した。 「おい怪物……貴様、自分の名前が言えるか?」 突然、放たれた質問。 「オマエナンカニ……」 「名乗る名前が無いのではない、名乗れる名前が無いのだろう?」 そう言って、シャドームーンは再び嗤いだした。 「キメラモンの頭部……中心はグレイモンであるはずだ…… だが、何だ貴様は……見たことがないな、デジモンではないだろう?雰囲気が明らかに違うな」 「ソレガドウシタ……」 「貴様の声は、何かを求めて求めて堪らない……そんな声だ、 そんな奴が、自我を限りなく薄めるキメラモンに……ましてや、デジモンですら無いものに自分の中心を委ねてしまうか? 違うだろう?自分の手で掴み取りたがるはずだ。本当に求めているのならば、な」 「ナニガ……」 「つまり……貴様は逃げたんだ、自分を認めてもらうことを諦め、名前も呼べぬパートナーを探してな……ククッ、 フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッ!!!!!!」 「ワラウナァ!!!」 憤怒の炎を燃やした怪物を相手に、一歩も引かぬ様子を見せるのは――それはシャドームーンの自負というものだろう。 「貴様なんぞにパートナーが出来るか!!」 空気の変異を感じ取った、シャドームーンはそれでも動じない。 【かみなり】 降り注いだ光を、シャドームーンはただ受け止めた。 全身が焼け、光に目が潰れ、と同時に再生が開始されていく。 より強靭な肉体へと―― 「貴様では、千年やっても私を地獄に送ることなど出来んな」 足運びは静かに、捉えられず、それでいて確実に、シャドームーンを怪物の前へと運んでいた。 「世界最高のパートナーのいる"僕"に」 深呼吸。 左足を前に。 拳を握りしめ。 「自分の名前もわからん独りの阿呆が勝てると思ったか!!」 正拳突き。 正拳突き。 正拳突き。 正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。 正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。 正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。 正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。正拳突き。 シャドームーンの技術は―― 『カラテ……って言うんだって、ニホンから来てくれた人が教えてくれたの』 『一日、百本……君もやる?無理かぁ?』 彼のパートナーによってもたらされたものである。 この殺し合いで今まで使っていなかった技術を解禁したのは、 敵の硬さのせいもあるだろうが――それよりも、 『シャドームーン…………』 大事な理由があるのだろう。 「邪ッ!!!!」 かいしんのいちげき! 「グッ……ウゥ……」 タオモンに痛めつけられ、シャドームーンに会心の一撃をもらっても、 まだまだ戦える、自分の肉体を怪物はそう判断している。 だが、どうしようもなく圧されてしまっている。 何故だ――何故、こんなにも絶望を感じているというのだ!! 「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!!!」 その時、怪物は――無意識的に封印していた力を開放した。 それは■ア■■■ンの残滓、切り捨てようとしてやはり切り捨てることの出来なかったアイデンティティ。 「クルナア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!」 【ゴッドトルネード】 「チッ」 全てを拒む風の壁は、シャドームーンすらも吹き飛ばし―― それでも、その重量故に――友であるが故に、飛ばされぬ者もいる。 「お前…………」 「ヤメロ、ヤメロ、ヤメロ、ヤメロ、ヤメロ、ヤメロ」 「…………エアドラモンなのか」 「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」 メタルティラノモンは、とうとう再会を果たした。 そして、怪物はとうとう取り戻してしまった。 エアドラモンの名を。 捨てたかったはずの自分を。 悲しさより先にメタルティラノモンに去来した感情は悔しさだった。 エアドラモンはどこまでもどこまでも行って、キメラモンとも呼べない何かに、怪物になってしまった。 複雑な感情を瞳に宿したメタルティラノモンに、たった一言、シャドームーンは聞いた。 「……知り合いか?」 「大事な……友達です」 「そうか」 その言葉を聞いて、シャドームーンは構えを解いた。 「ならば、これは貴様の戦いだ……」 既にシャドームーンは戦意を失っていた。 決着がどうであれ、生き残った方を殺すのだろう。 「案外優しいんだな」 「ふん……」 レナモンの言葉にシャドームーンは鼻を鳴らすと、仁王立ちをして黙りこんでしまった。 「貴様はどうなんだ?」 「死なないのならば、メタモンはそれを望むだろう……私もそうしよう」 「エアドラモン……」 「もう、俺はエアドラモンなんかじゃねぇ……俺は、俺は……何だ? エンジェモンじゃない、レディーデビモンじゃない、ライチュウじゃない、バブモンじゃない、 思い出してしまった俺はキメラモンにもなれない……」 「もういい……もういいんだ」 「お前はいいよなぁ……ティラノモン、いや、今はメタルティラノモンか……お前はいいよなぁ、いいよなぁ、ハハ、ハ、ハ、ハ。 お前だ……お前が羨ましかったんだ俺は、お前が、俺を、置き去りに、して、行くのが、俺を、置いて、行くなよ……ああ、そうだ、俺は」 「お前になりたかったんだ」 無意識的に封印していた怪物の翼が、とうとう躍動を開始した。 もう、ヒートバイパーもかみなりもディアも何も使えない。 エアドラモンに――なってしまった。 だが、何も要らない。 怪物は空に、友だった者は地にいる。 届くものはいない。 「だから、お前をくれ」 四つの手の全てが、メタルティラノモンへと救いを求めた。 「なぁ、俺達って喧嘩したこと……なかったよな」 ――力試しはしたことはある、だけれど喧嘩をしたことはなかった。 ――二人しかいなかったから、一度でも関係にヒビを入れてしまうのが怖かったのかもしれない ――逃げてきたのかもしれない ――逃げ続けてきたのかもしれない ――初めての戦闘も、ピカチュウさんの時も、ライチュウさんの時も、紫の獣の時も ――もう、逃げない はぐれてしまった者のメタルの腕が、友であろうとする者のメタルの腕に弾かれた。 ――ミサイルも、プラズマ弾も、いらない。 「ぶん殴って止めてやる!!恨まれても止めてやる!!お前を止めてやる!!お前がどうなってでも止めてやる!! そうだろエアドラモン!!友達ってそういうことだろ!?」 ミサイルをプラズマ弾を、ありったけ持っていけ。 それを推進力に、メタルティラノモンは飛んだ。 「ティラノモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!」 「エアドラモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!」 その裏技は、ティラノモンだけに友人だけに許された最高の攻撃。 プラチナで覆われていても、メタルティラノモンには長い時間を歩んできた友には殴るべき場所がわかる。 かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき! かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき! かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき! かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき! かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき! かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき!かいしんのいちげき! 「お前は怪物じゃねぇ!だけどお前を俺にさせたりもしねぇ!お前はエアドラモンだ! 不遇だ!進化ルートは揃ってないし、アニメでは扱いは悪い……でも、ゲームには七大魔王よりも出てる! お前を使う奴はきっと何人もいる……お前はそんな…………俺の最高の友達だ!!」 ダメージがエアドラモンを地に落とした。 それでも、戦いは終わらない。 これで終わるぐらいならば、エアドラモンは怪物にはならなかった。 「ウオオオオオオオオオオオ!!!!」 「ウオオオオオオオオオオオ!!!!」 互いに互いの拳が、腹部に命中した。 何かがおかしくて笑う。 殴り合い、そして会話する。 「結局俺は……どこまでも自分からは逃げられなかった!!」 「ああ……俺達は進化できる、どんな可能性だってある!!でも……自分をやめることだけは出来ない!!」 「だったらどこまでも絶望しかねぇんだ……俺には!!」 「そんなことはない!!」 「なんでそんなことが言える!!」 「お前の友達だからだ!!」 虚を突かれたエアドラモンは、 一瞬呆けて人間で言う股間部分を蹴り上げられた。 「ふざけたことを言うな!!」 「ふざけてなんかいねぇ!!」 「俺はお前の友達だから!!良い所も悪い所も何でも知ってる!! 俺にパートナーができたら、お前を皆に教えて、そしてお前は誰かのパートナーだ!! なんなら俺ごとお前を連れて行く!!」 「馬鹿なことを……」 「ああ、馬鹿なことだよ!お前のやったことと同じ馬鹿なことだよ!! お前馬鹿だよ!!大馬鹿野郎だよ!!でも、そんなお前の友達なんだからやっぱり俺も馬鹿なんだよ!! お前が何匹殺したかわからない!!俺も襲われた!!お前は罪を償わないといけない!! でも俺は……そのことで世界中の皆が敵に回っても!!お前に幸せになって欲しい!! お前が捕まったら俺はお前の牢獄に穴を開けに行く!!お前が殺されそうになったら、お前を殺そうとするやつをぶっ倒す!! 馬鹿なんだ!!俺達は馬鹿なんだ!!だから…………もう、やめろよ。 馬鹿なのはお前だけじゃない、俺達が馬鹿なんだ。 だから馬鹿な真似やめろよ、俺達で馬鹿なことやろう。なぁ……」 「ああ、そうだな……」 クロスカウンターで喧嘩の決着は終了した。 初めての喧嘩の決着は、メタルティラノモンの負けだった。 運動をした後であるかのように、清々しい疲労感と共に、メタルティラノモンは地に伏した。 「じゃあ!」 「でも……でもな、やっぱり俺は馬鹿なんだ…………もう、お前と一緒にはいられない」 エアドラモンは見た、人間の姿を。 「本当は、究極体にまで進化するお前に追いつきたかっただけなのに……どうしてこうなっちまったかな」 メタルティラノモンは、レナモンは、シャドームーンは見た、人の形をとった死を。 「ハハッ……馬鹿だな、俺」 一歩ずつ一歩ずつ、エアドラモンは人間の下へと歩いていく。 「いまだに……幻想を捨てられない、わかってるのにな」 「やめろ!!行くな!!!」 「行かないでくれ……行くなよ!なぁ!!」 「ごめんな」 エアドラモンは振り返らない。 「あら、ジャバウォックさんは私のお友達になりたいの?」 「ああ、俺は君のパートナー……いや、友達になりに来たんだ」 「そう、じゃあ――」 【エアドラモン@デジタルモンスターシリーズ 死亡】 「エアドラモオオオオオオオオオオオオオ…………ッ?」 友の死を悼んで、慟哭を上げたメタルティラノモンを、 完全に消耗しきった彼の肉体を、メタルキングの槍が、貫いた。 「俺は……」 「お前の戦いは終わった」 「お前の負けだ……だから」 ロードされていくメタルティラノモンの肉体は、友情など最初から無かったかのように、跡形もなく消えていく。 「友と、あの世で語らうが良い」 【アグモン(ティラノモン)@デジタルモンスターシリーズ 死亡】 「レナモンの姿は……やはり無いか」 行きて巡りあえば、再び地獄への糧として殺すだろう。 この場で殺せないことに対しては何も思わない。 今、気をやらなければならないのはおそらく――この場で最強の存在。 「お前が私を地獄に導くか……?」 「んー?アリスはn0101010010101000101」 あれほどにパートナーを求めたエアドラモンが、彼女と共に歩まないわけがない。 果たして、シャドームーンと対峙するのは魔人アリスなのか。 あの巨大な力を殺した彼女が、魔人のままでいられるというのか。 「010101000000000101010010101001010101001010100100011 0010101000010101001010101010110100101001010101010000 1111111111110010010101001010101001010100101001010101」 莫大な力は、主を求め――そして、死者のマグネタイトを操りし少女へと降る。 一方、レナモンは瞬時に逃走を決意した。 コイキング達の事を誰かに伝えるまで、死んでやる気はない。 ましてや、強大な敵同士が潰し合うのならば、それに越したことはない。 いや、義務感だけか? 恐怖という感情が混ざっていないと言い切れるか? 「あれは……あれは何なのだ?あれは…………」 レナモンは振り返ってしまった。 そして見てしまった。 エアドラモンの羽。 モーショボーの羽。 エンジェルの羽。 ムーの羽。 各々の羽を3枚ずつ、合計12枚の羽を魔人は背に宿らせた。 それ以外は未だ、外見だけは変わってはいない。 だが―― 「天使【ルーチェ】……いや、もっと禍々しい…………言うならば、死導【シドー】」 なにかが変質した。 「ねぇ、アリスは……お友達が欲しいの、虫さんは人間っぽいねー……だから…………」 「 死 ん で く れ る ?」 「やってみろ、出来るものならば」 【C-5/草原/一日目/夜中】 【レナモン@デジタルモンスターシリーズ】 [状態]:ダメージ(大) [装備]:なし [所持]:ふくろ(空) [思考・状況] 基本:君を忘れない 1:逃走 [備考] メス。 多くの勢力が戦いを続ける激戦区の森で、幼年期クラスのデジモン達を守って生活していたが、 大規模な戦闘に巻き込まれた際、彼らを守りきれなかったことをきっかけに力を求めるようになった。 自力での進化が可能であり、キュウビモンに進化可能であることまで判明している。 ロードしたメタモンのデータは消失しました 現在は完全体に進化することは出来ません 【ワームモン(スティングモン)@デジタルモンスターシリーズ】 [状態]:疲労(小) [装備]:なし [所持]:ふくろ(空)、メタルキングの槍 [思考・状況] 基本:地獄へ征くその日まで、殺し続ける [備考] オス。一人称は私。 クーフーリン、デカラビア、メタルティラノモンをロードしました。 すえきすえぞーを食しました。 それにより強化され進化しかけましたが、イレギュラーな力を得ていたためデータが異常を起こしました。 全身の緑色の部分が銀色に変色しています。 瞳が緑色に変色しました。 【アリス@女神転生シリーズ】 [状態]:健康 [装備]:チェーンソー [所持]:ふくろ(空) [思考・状況] 基本:遊ぶ 1:目の前のシャドームーンをお友達にする [備考] エアドラモンの羽、モーショボーの羽、エンジェルの羽、ムーの羽を各々3枚ずつ背中に生やしました。 それがどのような影響を与えているかは不明です。 No.73:わるだくみ 時系列順 No.78:君のとなり No.69:黒く蝕み心を染めん 投下順 No.71:その心まで何マイル? No.68:君の思い出に レナモン No.85:レナモンの唄 ~Memories Off~ No.59:ごちそうさまでした ワームモン No.78:君のとなり No.42:おままごと 魔人アリス No.78:君のとなり No.68:君の思い出に エアドラモン 死亡 No.65:救いの手 アグモン 死亡
https://w.atwiki.jp/sengoku-taisen/pages/2381.html
所持武将 SSまつ (画像) 必要士気 2 効果時間 統率時間 計略内容 【逆計】対象の敵の統率力を下げ、吹き飛ばす。 詳細 敵統率-10以上、吹き飛ばし距離=戦場の縦約1/2、効果時間?.?c (2.00B) 用法 ・・ 対処法 ・・
https://w.atwiki.jp/naruhara/pages/86.html
1-09 カラム採掘場 レベル 6~10 ポータル数 0 モンスター ミニドラゴンウーパー / ●溶岩イモ虫 / トカゲの戦士 / ●サンドシェル / ●炎のつぼみ 雑貨(植物・キノコ) サボテン / 砂漠の果物 ブロック・素材 炎のルビー / 銅鉱石 / 砂ブロック 人物 ★■鉱山労働者マイク / 修道士オーウェル / 修道士ハリー ★ショップ ■移動可能なキャラクター ◆宝箱 種類 アイテム モンスター属性 ●炎の属性:弱点水 ●草の属性:弱点炎 ●雷の属性:弱点草 ●水の属性:弱点雷 ●光の属性:弱点闇 ●闇の属性:弱点光
https://w.atwiki.jp/naruhara/pages/66.html
3-09 ニューカウル レベル 22~28 ポータル数 2 モンスター ●ホワイトスライム / ●毒イモ虫 / 緑角のグラントオーク / グラントリーダー / ●揺れるつぼみ 雑貨(植物・キノコ) マジェンタベリーブッシュ ブロック・素材 石ブロック / 石炭ブロック 人物 狩人カーラ ★ショップ ■移動可能なキャラクター ◆宝箱 種類 アイテム モンスター属性 ●炎の属性:弱点水 ●草の属性:弱点炎 ●雷の属性:弱点草 ●水の属性:弱点雷 ●光の属性:弱点闇 ●闇の属性:弱点光
https://w.atwiki.jp/collectors/pages/37.html
ポータル接続場所一覧 ガーデン野外 全ステージの中でもおそらく最もクリアしやすい場所。そして見慣れた場所 全ての面で出現 接続地一覧 ガーデンU字通路(確率40%) ガーデンH字通路(確率30%) ガーデン地下通路(確率30%) ガーデンU字通路 説明するまでもない細長いU字路。高難度クエだといやらしい場所になる 全ての面で出現 接続地一覧 ガーデン屋外(確率???%) ガーデン地下通路(確率???%) ホール(確率???%) 書斎(確率???%) ダンスホール(確率???%) ガーデンH字通路 細長い(ry 高Lvクエだと屈指の難易度 全ての面で出現 接続地一覧 ガーデン屋外(確率???%) ガーデン地下通路(確率???%) ホール(確率???%) 書斎(確率???%) ダンスホール(確率???%) ガーデン地下通路 入り組んだ通路。高Lvクエストだと地獄の宴 最終面以外の面で出てくる。尚、地下室はここからしか行けない 接続地一覧 ガーデン屋外(確率???%) ガーデンU字通路(確率???%) ガーデンH字通路(確率???%) ガーデン地下室(確率???%) ガーデン地下室 正方形型の地下室。柱が多いがそれほど難しい場所ではない 1・2・3面でのみ出てくる。パンポア隊長では道中ステージ外 接続地一覧 ガーデン地下室(確率100%) ホール 大広間。柱以外に障害らしい障害もなく、やりやすい場所 全ての面で出現。マンションのBOSSステージは全てここになる 接続地一覧 ガーデンH字通路(確率???%) 書斎(確率???%) ダンスホール(確率???%) 食堂(確率???%) 書斎 本棚を挟んで中央と外周に分かれているステージ。本棚の上には登れない 全ての面で出現。 中央では敵の動きが胡散臭くなりがちなので少し注意 接続地一覧 ガーデンU字通路(確率???%) ホール(確率???%) ダンスホール(確率???%) ダンスホール 低いダンスホール+階段+外周で構成されているステージ 全ての面で出現。 難しそうに見えて案外イケる。階段付近に銃が溜まりやすいので参考に 接続地一覧 ガーデンU字通路(確率???%) ホール(確率???%) 食堂(確率???%) 食堂 長方形のテーブルと部屋で構成された非常に狭いステージ。 最終面以外で出現。 接続地一覧 ホール(確率???%) 書斎(確率???%) ダンスホール(確率???%) 考察 同じ面が続けて出る事はありえないが隔Rで出る可能性は大いにある 完成率60%。 間違っている可能性もある為、ミス発見した方はお知らせください
https://w.atwiki.jp/naruhara/pages/38.html
2-01 新米船員の地 レベル 11 ポータル数 2 モンスター ●パープルスライム / ●トカゲの魔法使い / ライムクラスター 雑貨(植物・キノコ) ビーチのヤシの木 / ココヤシ / ヤシの木 / アロエ / ジャガイモ ブロック・素材 玄武岩ブロック / 砂ブロック 人物 カラカラのジョー / テュー / ポールズグレイブ / ★ラリモア / ■フェニモア / ★メアリー / キャプテンサイーダ / ★ジャックス / サリー / 砲術師モーガン / ギャローズグレース / スペクトルゴースト / ラヴノー / 狩人ハサン / ローシュ / ★ヘンリー ★ショップ ■移動可能なキャラクター ◆宝箱 種類 アイテム モンスター属性 ●炎の属性:弱点水 ●草の属性:弱点炎 ●雷の属性:弱点草 ●水の属性:弱点雷 ●光の属性:弱点闇 ●闇の属性:弱点光
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/7360.html
117 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/12/26(木) 10 04 42.35 ID ??? アムロ「やるんだ、ドモン!」 ドモン「駄目だ兄さん、僕には出来ない!」 セレーネ「やるのよ、ドモン!」 ドモン「駄目だ姉さん、僕には出来ない!」 家族総出でコウの身体を床に押さえつけている。 ドモンが手に持っているのは『はし』とそのはしの先の『人参の料理』だ。 アムロ「やるんだ、ドモン! コウに人参を食べさせろ。 この機会に人参嫌いが治るかもしれない」 ドモン「駄目だ、やっぱりできないよ」 結局ドモンはコウに人参を食べさせることが出来なかったという……。 119 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/12/27(金) 13 29 40.03 ID ??? やもうえん ガラッ「味のもとのもと」 127 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/12/27(金) 21 25 26.84 ID ??? 昔さくらんぼが苦手だった俺が知り合いから山形産の高級さくらんぼを頂いた時は食べられたから うまいにんじんなら…ってにんじんが有名なとこって一体どこだ 128 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/12/27(金) 22 05 46.00 ID ??? 127 遠い名産地より、ウッソが菜園で育てたとれとれの無農薬栽培にんじんなら… ガロード「やっぱウッソの野菜はうめーなー」ボーリボーリ ジュドー「あ、マーガリンとってー」ポリポリ ヒイロ「ん」 シロー「お前ら、生で…」 刹那「新鮮なにんじんは生で丸かじりが一番だ」ポリッポリッ 風雲再起「ヒン↑ヒン↓」ゴリゴリ ウッソ「兄さんたちだけで食べつくしたりしないで下さいよ?」 カミーユ「で?」 シーブック「あっち↓」 コウ「ニンジンコワイ…ニンジンコワイ…」ガクガクザクグフ 129 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/12/28(土) 00 33 53.27 ID ??? (´・ω・`)ドウスレバ ウラキサンニ ニンジンヲ タベテモラエルカナ? (´・ω・`)ワレワレガ ニンジント ドウカシテミレバ ワカルンジャナイカ? (`・ω・´)ソレダ! こうしてベータカロチン豊富なELS亜種が誕生がした・・・ 133 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/12/28(土) 15 39 54.02 ID ??? フォント「アジ(ール)のもとはノイエ・ジールとして、ノイエ・ジールのもとは何だろう…」 キッド「ジオングかブラウ・ブロ辺りじゃねぇか?」 イーノ「Gジェネ最新作だとビグザムやビグ・ラングも関わってるね」 141 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/12/28(土) 20 34 06.93 ID ??? コウ「(√ピキーン!)見えた!そこぉっ!(ガシッ)」 ロラン「まさか…ハンバーグの中に一粒だけ埋め込んだニンジン(1mm角)を…!?」 ガトー「ウラキ…貴様はニュータイプだと言うのか…!?」 アムロ「いや、あの芸当は俺でも無理だ」 シロー「というよりそのくらいちゃんと食べろ、コウ」 ウッソ「(ヒソヒソ)何でガトーさんが夕食に?」 ジュドー「さあ?」 シーブック「まあ、今更誰が居ても不思議じゃないけど…」 142 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/12/28(土) 21 48 22.57 ID ??? 電話に出るアムロ、暫くしてからこう言ったそうだ アムロ「コウ、残した人参の量に比例して家の仕事を手伝う事、拒否は許さないからな。」 コウ「人参食べる事を思えば、家の手伝いをするさ」 そう息巻いたコウだったのだが、アムロに言われて玄関を出て停まっていた車に乗り込んだ 其処にはシーマさんが同乗していたのだった。 シーマ「嬉しいじゃないか自ら会いに来てくれるなんてさ」 車から降りようと思考する前に車は動き出す、コウは慌てて携帯からアムロ兄さんに連絡する アムロ「ああコウか、しっかりシーマさんの家の手伝いをしてくるんだぞ。自分で選んだんだ 最期まで頑張れよ。何時まで手伝うかだって?コウお前が今迄残した人参の量を覚えているのか?」 その一言とともに電話が切られたのだった。その後コウがどうなったかを知る者は少ない。 143 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/12/28(土) 21 58 33.03 ID ??? 141 コウが夕食に誘ったんじゃないの?(すっとぼけ (`・ω・´) ウラキサ-ン! ベータカロチン ホウフニナッタ ELSデスヨー! 144 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/12/28(土) 23 03 27.53 ID ??? 143 (`・ω・') ニンジンハ オイシインダヨー! コウ「そもそもELSって食べられrnk!?」 ジュドー「初めてコウ兄がニンジンを食べた!?」 ガロード「食べたというか、食べられたというか…融合って言うんだっけ?」 コウ「……!!」 セレーネ「聞いていた話よりも侵食が遅いわね。かなり抵抗しているんじゃないの?」 シロー「ああ見えてコウはやる時はやる奴だからな」 シン「そういう問題!?」 刹那「その辺にしておけ。これだとコウ兄が自分で食べたことにならない」 ('・ω・`) エー こうしてコウはニンジンに対する新たなトラウマができたのだった…?
https://w.atwiki.jp/seiriseiton/pages/13.html
人生に夢や目的があれば、ものは捨てられる。部屋がきれいになる 道に1円が落ちていても拾わない人は多いでしょう。 しかし、道に100円、1000円、1万円。いや100万円落ちていたらどうでしょう? 良いたとえではないですが、背を曲げてお金を拾う手間と金額がつりあえば、人はお金を拾うのです。 あなたがものを捨てれない、整頓ができないのは、 あなたの人生の価値が1円、10円レベルだからなのです。(このたとえの道に堕ちてるお金を例にするとって話ですが) または、あなたは、100万円、1000万円の価値を理解できなければ、道にお金が落ちていても拾うことはないでしょう。つまり、整理整頓のメリットや必要性を感じてなければ、ただ憧れるだけで、死ぬまで整理整頓をすることはないのです。 これが、人が整理整頓をしない理由です。習慣(惰性)以外で。 整理するより前に、まず人生をより充実したものにしたいという強い願いを持ったほういいかも 「ものを捨てれば人生が開ける」という面をありますが、 逆に、やりたいことや目的を先に見つければ、ものを捨て、整頓ができるようになります。 執着心の強い人には、このやり方のほうがいいでしょう。 ただ、「人生の目的を見つける」となると、逆にちょっとした整理整頓よりも難しい、日常的でない、身構えて先延ばししてしまう作業かもしれません。だから、具体的な目標でなく、「人生をより充実したものにしたい」というような漠然としたものでもいいのです。それが実感をもったものであるなら。 つまり、新鮮な食材を手に入れてから、賞味期限の過ぎた食材を捨てるのです。 なにも食べ物がなければ、賞味期限の過ぎたものでも一応保持しておくほうがいいですが、 新鮮なもの美味しいものが手に入れば、賞味期限の過ぎたものはゴミだと思うようになるはずです。 これらは痩せたい、彼氏がほしい、英語ができるようになりたいなども同じです。 どんな願いも、深層心理で本当にメリットや必要性を感じていなければ、願うだけで実際に行動にうつすことはないのです。 道の100円を横目に、「誰もいなかったら拾うのに」と思って素通りする人も、 もし家に帰る電車賃が足りいとか、ほんとうに絶対必要な理由があれば思わず拾うはずです。 良いたとえではないですが。 整理整頓しいないことのデメリット 有名な言葉 「いつか使う」ととっておいても、必要なときに出てこなければ持ってないのと同じ 使わないもの、必要時に出てこないものが壁を作って部屋を狭くしている。そしてその壁のために、家賃や税金を払っている。 捨てられない人の持っているモノの90パーセントは、キツネの葉っぱである そもそも、不要なものの中に、必要なものが埋もれていれば、不要なものも必要なものもどちらも持ってないことになる。→捨てない人は物持ちではなく、捨てる人よりも実質的には、ものを持ってないことになっている。 捨てる人は、部屋にものがないように見えて、実はいろんな透明な実用性で充実している。 捨てられない人は、部屋にたくさんものがあるように見えるが、キツネに化かされているように全て葉っぱのように実質がない。 その他 捨てられない人の人生は、不要物に呪われている 捨てられない人の人生は、宿題を片づけていないで遊ぶようなモヤモヤがある 捨てられない人は、犯罪者のような罪悪感みたいなものを持っている
https://w.atwiki.jp/jhs-rowa/pages/75.html
後戻りはもうできない ◆MagAZ1nAUA 「ったく! なぁにが殺し合いだよ!! ふざけやがって!!」 桑原和真は苛立っていた。 茶色に染めた髪をリーゼントに纏めた学ラン姿の男である。 彼は一人夜道を歩く。 考えるよりも行動の人間だ。 とりあえず、目の前にで煌々と明かりを灯している建物(地図ではホームセンターと表示されている)を目指していた。 参加者の中には浦飯や螢子の名があった。 ふざけている。 螢子がこんな場所に連れてこられているのも腹が立つが、浦飯の名前が載っているのが気に入らない。 アイツはもう死んだ人間なのだ。 葬式だって昨日行われたばかりだ。 本当にふざけている。 「おーい! 誰かいるかー?」 来店を告げる音共に自動ドアが開き、ホームセンターに入った和真が大声をあげる。 しかし、返事はない。 「ちっ。誰もいねえのかよ」 もう一度大声を出したが、いくら待ってもやはり返事は返ってこない。 他の場所に行くか、とも思ったがホームセンターの陳列物が桑原の目に入った。 鋸や鉈、斧に金槌、それにバール。 凶器に使えるものが一通りどころか充分過ぎる数がそこにはあった。 「あっぶねーな」 こんなものを殺し合いに乗ったヤツが手に入れたら大変危険である。 とりあえず、自分が回収しておくのが良いだろう。 桑原はそこらにある商品を片っ端からバッグへと放り込んで行く。 「おおっ! なんだこりゃ!? いくらでも入るぜ!!」 いったいどういうわけなのか、バッグにいくら物を入れても一向に中身が一杯になる気配がないのだ。 不思議だったが、次々にバッグに物が入る感覚が面白く、つい夢中になってしまった。 『ちょ、ちょっと! それは窃盗罪ですよ!』 堂々とした万引きに夢中になっていた桑原に向けて、店内アナウンスが響いた。 女の声だ。 『あっ』 そしてしまったとばかりの声を発すると、アナウンスはプツリと途切れてしまう。 「おい! 誰だ! 出てきやがれ!!」 返事は無い。 アナウンスということは事務所かどこかから防犯カメラででも見ているのだろう。 何度かお世話になったことがあるため、そういう場所はどこにあるか把握している。 桑原は走り出すと、関係者以外立入禁止の表示のされている扉を抜け、その先の奥にある扉を勢いよく開け放った。 「きゃあ!?」 「あ? なんだガキじゃねェか」 蟲寄市の不良と、学園都市の風紀委員は、こうして出会ったのだった。 ──────────────────────── 「それにしてもびっくりしましたよ。殺されるかと思いました」 「誰がオメエみてェのを殺すかよ」 二人はお互いに殺し合いに乗っていないことを話し、一息ついていたところだった。 学園都市に住む初春飾利の知り合いは三人連れてこられており、いずれも殺し合いに乗るような人物ではない。 蟲寄市に住む桑原和真の知り合いは二人だが、雪村螢子は殺し合いに乗るような女ではないが、浦飯幽助は喧嘩っ早いのでもう一人くらい殺しているかもしれないと冗談めかして桑原は言っていた。 というかもうすでに浦飯は死んでおり、葬式も済んだ後だと言うのだ。 「う~ん。ブラフ、なんでしょうか。例えば、第一放送まで生き残らせて、そこで死者の発表をします。 そして、友人が死んだのを知らされて、その友人を生き返らせるために殺し合いに乗らせるといった思惑があるのかもしれません」 そう、瞬間移動(テレポート)なら学園都市の技術で実現可能ではあるが、流石に神の力や死者蘇生は荒唐無稽過ぎた。 だが、桑原が見せたいくらでも物が入るバッグは初春の目を見張らせた。 能力者の能力かもしれないが、これだけの事ができるとなればレベル5になってもおかしくない。 何せ物に空間の拡張能力を加える能力である。 もしかして、この事件に学園都市も絡んでるのではないか。 「そんなことで簡単に人を殺すかよ。つーか神の力なんてうさんくさすぎて信じらんねーっての。 現にほら、交換日記だか絵日記だか知らねェけど未来がわかるとかいう電話番号が書いてあったんだけどよ、それ使ったって俺の携帯には未来のことはなーんも書かれてないんだぜ?」 桑原が真っ白な携帯画面を初春に見せた。 「『交換日記』? それって」 「まっ、ここでいつまでも考え込んでたってしゃーねーな! オレはここにあるモン片っ端からバッグに詰めてっから、アンタはここで他のヤツが入ってこねェか見ててくれ!」 『交換日記』という言葉に反応した初春であったが、桑原の言葉に遮られてしまった。 桑原は店の物を全部盗って来ると宣言して走り出していた。 「ダ、ダメですよ! 万引きは窃盗罪に当たります!!」 「今は非常事態なんだからんな固いこと言うなって」 「ですけど………」 「物盗んだくれェで警察が来たら、それこそ願ったりかなったりじゃねェか、な?」 「う~ん………」 確かに今は非常時である。 だけれどそれで犯罪行為を正当化しても良いのだろうか。 正義感の強い初春は悩む。 「んじゃ、行ってくるぜ」 そんな初春を置いて、桑原はさっさとバッグを持って部屋を出て行ってしまった。 「はあ………」 一つ溜め息を吐き、仕方がないと初春は自分の携帯をいじりだした。 初春が得意とするのは情報処理である。 だがここにはパソコンはなく、仮にパソコンがあったとしても中に主催者の情報があるわけもなく、ネットに繋がっていなければ助けを呼ぶこともできない。 唯一使えそうなのは支給された携帯電話だけである。 それを調べていく内に、通話機能とメール機能、そしてネット機能が使えそうだということまでは突き止めた。 しかしそこで詰まってしまってしまった。 ネットにアクセスするにはロックを解除しなければならないが、携帯の処理能力ではパスの突破は不可能であった。 学園都市で使われているようなパソコンがあれば携帯の詳しい解析やパスの解除も可能となるのであるが……… 「ふぁあ……」 大きな欠伸を一つする。 今は深夜だ。 何もすることがないと今にも眠ってしまいそうである。 初春のいる事務所から見ることのできる監視カメラの映像には、手当たり次第に物を詰め込む桑原の姿があった。 ここならば駐車場の映像も見えるので、外から誰かが来ればすぐにわかる。 それに入口が開くと来店音も鳴る。 三十分程経過していたが、桑原は一階の物を四分の三詰め込んだところで、あと二階の物も詰め込む事を考えるとかなり暇だ。 (このままだと眠っちゃいそうです………そうだ!) 初春は自分の支給品の中を漁ると一つの物品を取り出した、 それは前時代で使われていた記録媒体、VHS。 ビデオという名称が一般的だったそのラベルには、『黒の章』というタイトルが書かれていた。 「何かの映画なんでしょうか………?」 説明書には今まで人間が行ってきた最も残酷で非道なものが何万時間も記録されているとだけ書かれている。 あまり見たいとは思えない。 だが桑原は未だせっせとバッグに物を詰め込んでおり、外からの来訪者の気配もない。 ここの監視システムは新しい物ではないようで、録画した監視映像の記録はビデオにされ、その映像を見るためのテレビも備えられている。 初春は眠たい目をこすりながら、テレビの電源を点けてビデオデッキに『黒の章』を入れた。 画面には黒の章の中身が映し出された。 いきなりだった。 映画のスポンサーや会社のロゴ等一切映らず、いきなり本編が始まった。 明日殺されることがわかっててオモチャにされる人間。 それを見て笑っている人間。 母親の目の前でその子供を殺して、その死体で遊ぶ人間。 ビデオ媒体であるにも関わらず、その映像はブルーレイディスクのように鮮明にテレビに映し出された。 その映像はVFXやCGが使われているようにはとても見えない。 初春はその映像をそれ以見たくないと思った。 だが体が硬直して動けない。 目も見開いたままテレビ画面に釘付けだ。 映像は次々と切り変わり、人間の最も残酷で醜い所業を映し続けている。 映像を見ていて、初春は理解した。 これは映画等ではなく実際に行われたものなのだ。 今まで人間が行ってきた最も残酷で非道なものが何万時間も記録されているという説明文は、映画の説明ではなくそのままの意味だったのだ。 黒の章を再生してから、七分が経った。 精神の限界を疾うに超えてしまった初春は、ふらふらと事務所を出て行き、そして胃の中の物を床にぶち撒けた。 げえげえと胃の内容物を全て出し尽くすと、その場にばたりと倒れてしまった。 ──────────────────────── 「それにしてもこのバッグは便利だな。お持ち帰りしたいぜ」 時計の針が二時を大きく回ってようやく桑原はホームセンター内の物を全てバッグの中へと入れ終えた。 この会場に来てから二時間半が経過していたが、自分達以外はまだホームセンターに来ていない。 広い会場なのだ、仕方ないと言えば仕方ない。 すっからかんになった店内を歩いて事務所まで歩いていると、事務所近くの廊下で初春が倒れているのを発見した。 「おい! どうした!?」 慌てて駆け寄り抱き起こす。 吐いた形跡が廊下にあった。 具合でも悪くなったんだろうか。 事務所の方から何か音が聞こえるが、それどころではない。 「しっかりしろ! 大丈夫か!?」 「う………ん………」 初春は生きている。 そのことにほっとしながら、桑原は初春に呼びかけ続けた。 初春が目を開ける。 「おお、気がついたか! ビックリしたぜ、戻ってきたらお前が」 「きゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 桑原の姿を認めた初春が突然叫び声をあげて暴れ出した。 初春は抱えられていた桑原の手を振りほどき、店内に向かって走りぬけてしまう。 「おっ、おい!」 桑原は初春を追い掛けた。 明らかに様子がおかしい。 「来ないでください!! いやです!! ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 黒の章で人間の醜悪な部分を見てしまった初春は錯乱していた。 早く左天さんと美坂さんと白井さんを見付けないと。 こんな『人間』だらけのところにいたらみんな死んじゃいます。 あれ? でも三人も『人間』ですね? あれ? 私も『人間』でした。 ごめんなさい。 映像の中で殺された子供に謝った。 ごめんなさい。 血のプールに浮かぶ夫婦に謝った。 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。 あんなことを平気でできる『人間』でごめんなさい。 謝っても仕方がない。 謝罪したところで殺された人達の命は戻らない。 だけど贖罪しなければいけないという気持ちが溢れてきた。 頭が痛い。 気分が悪い。 眩暈がする。 早く『人間』である罪を償わなければ。 「おーい! どこいったんだよ!」 後ろから桑原の声が響いてくる。 あんな不良こそ真っ先に殺さなければならない。 不良でなくても、黒の章には善人面した『人間』が笑いながら残虐な行為を楽しんでいる光景もあった。 『人間』は生きてちゃいけない。 この世に存在してはいけないおぞましい生き物だ。 初春は携帯にとある番号を入力し、通話ボタンを押した。 『ムルムルじゃ!』 人の声に嫌悪したが、とにかくやるべきことをやる。 後ろから来る声が近付いている。 ムルムルと名乗る少女と言葉を交わし、目的を達成した。 と同時に、桑原と初春二人の携帯からノイズが鳴り響いた。 「あ? なんだ!?」 ザザ…ザー…… 02:42 桑原和真は初春飾利に焼かれて死亡する。 DEAD END 「はぁあ!?」 デアディー・エンディーという英語の意味はわからないが、桑原和真は初春飾利に焼かれて死亡するという文章はわかった。 今の時刻は02:39。 携帯に表示されている文章の時刻は今から三分後の02:42。 どうやら今更になってようやく携帯が未来の事を予知し始めたらしい。 「くそっ! どうなってやがんだよ!!」 携帯には桑原のDEAD ENDの文以外に初春の行動を予知したものも記されている。 それによると、現在初春は雑貨コーナーで支給品の火炎放射器の準備をしている最中らしい。 そして三分後には火炎放射器を背負った初春飾利が桑原和真を焼き殺すのだ。 「なら、アイツが火炎放射器を背負う前に奪っちまえば未来は変わるんだろ!!」 桑原が駆けた。 初春の居場所は携帯に表示されているためわかる。 残された猶予は後二分。 雑貨コーナーに着いた桑原の前には、取り出した火炎放射器を背負おうとしている初春の姿があった。 まだ火炎放射器は背負われていない。 「よっしゃあ! 間に合ったぜ!!」 即座に火炎放射器を奪いにかかる。 その行動と同時に桑原と初春の携帯からノイズが上がる。 未来が変わったのだ。 「やめてくださいよしてください触らないでください!!」 「うるせェ! こんな危ねェもん持たせられっか!!」 桑原は初春から火炎放射器を取り上げようとするが、初春は必死になってそれを阻止している。 当然だった。 これを奪われたら、殺されるのは自分なのだ。 『人間』とはそういう生き物なのだと初春は知っている。 それにそんな汚らわしい『人間』に触られているのがたまらなく嫌だった。 近くに居るのもおぞましい。 揉み合っている内に、初春の指が火炎放射器の引金を引いた。 すると火炎放射器の発射口から着火した液体燃料が噴出した。 発射口は、桑原和真の顔を向いていた。 「ぐぁ………」 一瞬だけ叫び声が聞こえた。 しかし叫び声はすぐに終わった。 噴射された炎は桑原の顔を焼き、皮膚を焼き、眼球を溶かし脳へと達していた。 鼻腔からも炎が体内に侵入し、桑原の頭の中を完全に焼きつくす。 この時の時刻は、02:42だった。 ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!! 警報と共にスプリンクラーが作動した。 初春の手はもう引金から離されている。 天井から降り注ぐ水に濡れて、初春は床を見た。 そこには頭をこんがり焼かれた人間の死体があった。 溶けた肉の間から白くて固い物が見えた。 やってしまった。 人を殺してしまった。 やっぱり私も『人間』なんだと思った。 両目から、スプリンクラーの水とは違う透明な液体が流れた。 胃の中にはもう何もないというのにまた胃が押し上げられる感覚が襲った。 下を向いて口を開けたが、蛙のような呻き声と、唾液しか出てこなかった。 後戻りはもう出来なくなった。 十分程して、ようやく吐き気も収まった。 転がる死体を見ないようにしながら、桑原のバッグと携帯を持ち上げ初春は歩き始めた。 背中には火炎放射器を背負っている。 濡れた床を歩いて、ホームセンターの入り口まで移動する。 そこで桑原の携帯を確認してみた。 自分のことが書かれている。 桑原和真のDEAD END表示が書かれている。 02:42以降には何も表示されていない。 DEAD ENDフラグとは、不可避な死の予告である。 日記の予知で回避可能な死亡状況ではフラグが立つ事は無い。 日記所有者が足掻いても避けようのない死。 それがDEAD ENDの表示なのだ。 このフラグを回避するためには、1st天野雪輝のように奇跡を超える奇跡を起こすしか方法は無い。 桑原和真はその奇跡を起こせなかった。 6th春日野椿しかり、7th美神愛しかり。 彼女たちは死への過程を変えることは出来ても、死の結果を覆すことはできなかった。 DEAD ENDフラグとはそういうものなのだ。 初春飾り利は二つの携帯を比べて調べている。 機種は違うが、機能に違いは見られない。 プロフィール画面には、メールアドレスと電話番号が表示されている。 試しに赤外線通信でアドレス交換をしてみる。 そして交換したアドレスの電話番号へと電話をかけた。 『プルルルル。ガチャッ。 ムルムルじゃ! 参加者間の通話はまだできないのじゃ! もうしばらく待ってほしいのじゃ! ムルムルじゃ! 参加者間の通話は………』 録音らしく、参加者同士の通話ができない旨が繰り返し流された。 電話を切り、次はメールを送信してみる。 メールも又、まだ使用できないという文章が書かれたメールとなってすぐに送り返されてきた。 だがこれでわかったことがある。 参加者間で連絡を取り合うことは可能であるようだ。 参加者の動向を見て通信手段を解禁するのか、それとも技術的にまだ準備できていないのか。 後者の線は主催者の技術力の高さから可能性は低い。 放送の区切りで解禁されるのならわかりやすいが、いつの間にか解禁されている事もあるかもしれない。 定期的に確認してみるのがいいだろう。 相手のアドレスを知らなければ無駄な機能であるため、初春には不必要なものとも言えたが、情報は多いに越したことはない。 しばらく考え、初春は桑原のバッグを漁ってみた。 不思議な事に、欲しいものを思いながら手を入れると、目的の物をすぐに見付けることができた。 これで桑原の三つの支給品を確認する。 一つは自分と同じく交換日記の説明書。 交換日記は二つ揃って機能する未来日記だ。 片方の所有者の未来を、もう片方の交換日記が予知するのだ。 二つ目の支給品は宝の地図と書いてあった。 宝の数は十個。 島中に点在していた。 何か得となる支給品なんだろうか。 全部回るには時間がかかりそうだ。 三つ目の支給品も確認し終えると、初春は携帯電話で電話をかけた。 相手は勿論ムルムルだ。 「初春飾利です。ムルムルさんに質問があります」 『なにかの?』 「この交換日記は所有者が死亡しましたけれど、それで契約は破棄されたんですか?」 『その通りじゃ。所有者が死亡すると未来日記の契約は白紙に戻るぞ』 「でしたら、この交換日記と私が契約する事はできますか?」 『は?』 ムルムルが初春の問いかけに目を丸くした。 「複数の未来日記を所有する事を禁止するとは説明書にありませんけれど………」 『いや、確かに複数の未来日記を持つ事は可能じゃ。じゃがお主はすでに交換日記を持っておるじゃろ? ……それも交換日記じゃぞ?』 「ええ、わかっています。ですから早く私と契約して交換日記の所有者にしてください」 『…………………了承したのじゃ』 しばらくの沈黙の後、ムルムルが契約を受理する旨を伝えた。 それを聞いて、初春は自分の携帯──交換日記を確認する。 そこには、もう一つの交換日記の所有者、つまり『初春飾利』のことが予知されていた。 初春の思惑は当たったのだ。 交換日記が『もう一台の所有者』の未来しか予知できないのだとしたら、二台共自分が所有者になってしまえば自分のことを予知することができる。 反面、周囲の予知はできないが、そこの対策は考えてあった。 契約がちゃんと成されたことを確認すると、初春は自分の携帯に電話番号を入力していく。 桑原和真に支給された交換日記の説明書に書かれていた番号とは違う、初春飾利に支給された説明書に書かれていた電話番号である。 複数の参加者からムルムルに電話があった場合どうなるかを確認する必要があったのだ。 電話の向こうのムルムルは『交換日記じゃぞ? 一人で二つ持っても意味ないんじゃなかろうか? 一人交換日記?』などとぶつぶつ言っている。 初春の意図が未だにわからないらしい。 そのため、初春が別の携帯で電話をかけている事に電話の向こうのムルムルはまだ気付いていない。 桑原の携帯の向こうで電話が鳴る音がする。 そしてその電話を取る音と同時に初春の携帯が繋がった。 『初春飾利、お主は二つの交換日記の日記所有者となるが……こんなことして何を』 『はいもしもしムルムルじゃ』 『考えておるのえ?』 『え?』 初春の携帯と桑原の携帯。 二つの携帯電話から聞こえてきたのはどちらもムルムルの声だった。 『受話器の向こうからムルムルの声がするのじゃ。おい、お主誰と電話しておる!』 電話の向こうの声がくぐもる。 声を拾う部分に手を当て、初春ではない誰かに話しかけているのた。 『わしは今初春飾利から電話が来たところなのじゃ』 『わしも初春飾利と通話中なのじゃ!』 『なんじゃと!?』 『ちゃんと確認しとかんかバカ者!』 『誰がバカ者じゃ! お主の方こそ……あ』 と、電話の向こうのムルムルB(後から初春が電話をかけた方)が、まだ初春と電話が繋がっている事を思い出す。 『げ、現在この電話は通話中なのじゃ。御用のある方は時間を置いて電話をして欲しい……のじゃ。………………さらばじゃ!』 がちゃんと一方の電話が切れる。 そしてもう一方の電話も。 『あ、電波の状況が……ごにょごにょ……悪いようじゃごにょごにょ……良く聞こえながちゃん!!』 大声と共に通話が途切れた。 二つの携帯からは、つー、つー、という音しか聞こえない。 「どうやらムルムルさんは二人いるみたいです。もしかしたらもっといるのかもしれません」 確認することは終わった。 次は宝の地図に記されている場所にでも行ってみよう。 携帯には、初春が今言った台詞が表示されている。 次に表示されている台詞は「ホームセンターの自動ドアが開きました。周りには誰もいません。今のところは安全です」だ。 これが初春が周囲を予知するために考えた方法だった。 交換日記を二つ所持したおかげで自分のことが交換日記に表示される。 自分の行動や状況がひょうじされるというのは便利だが、周囲の予知も欲しいところだ。 なので、周囲のことは自分の口で言うことにしたのだ。 特定人物の行動を常に予知する交換日記ならば、どんな小言だろうときちんと表示してくれることだろう。 初春が何を言ったかが予知できるのなら、その口で周囲の状況を言えばいいだけなのだ。 それがきちんとなされているのを確認し、初春は予知通りに歩き出した。 「ホームセンターの自動ドアが開きました。周りには誰もいません。今のところは安全です」 彼女の前に広がっているのは───闇だ。 【桑原和真@幽☆遊☆白書 死亡】 【6-E/ホームセンター前/一日目・黎明】 【初春飾利@とある科学の超電磁砲】 [状態]:肉体的には健康 [装備]:火炎放射器@現実、交換日記(初春飾利の携帯)@未来日記、交換日記(桑原和真の携帯)@未来日記 [道具]:基本支給品一式×2 、宝の地図@その他、ホームセンター内で調達した品物(大量)@その他 桑原和真の不明支給品1(確認済み) 、火炎放射器の予備のボンベ(二つで十回分の液体燃料と噴射に必要なガスボンベ一つ) 基本行動方針:『人間』であることの罪を償う 1:『人間』は生きてちゃいけない 2:左天さん……御坂さん……白井さん……。この三人は……… [備考] 初春飾利の携帯と桑原和真の携帯を交換日記にし、二つの未来日記の所有者となりました。 そのため自分の予知が携帯に表示されています。 交換日記のどちらかが破壊されるとどうなるかは後の書き手さんにお任せします。 『黒の章』を観たために考えが大幅に変わってしまいました。 自身も含めた『人間』に対して激しい憎悪と嫌悪を抱いています。 【ホームセンターの状況】 店内は商品がすっからかんです。 全て桑原のバッグに入っています。 店内はスプリンクラーで水浸しです。 桑原和真@幽☆遊☆白書の死体が放置してあります。 事務所では今も『黒の章』は再生中です。 監視カメラは正常に作動中です。 【黒の章@幽☆遊☆白書】 初春飾利に支給。 今まで人間が行ってきた最も残酷で非道なものが何万時間も記録されている。 数分でも視聴すれば人間に対する考えが逆転してしまう。 【交換日記@未来日記】 桑原和真と初春飾利に支給。 未来日記七番目の所有者「戦場マルコ」と「美神愛」の日記。 その日記には互いの未来が十分刻みで予知されている。 例えば日記所有者Aの交換日記Aには日記所有者Bの未来が。 日記所有者Bの交換日記Bには日記所有者Aの未来が予知される。 【火炎放射器@現実】 初春飾利に支給。 二つの液体燃料を入れたボンベと一つのガスボンベを背負う。 射程は三十メートル。 液体燃料に点火して炎を噴射する。 一秒に一回使うとすると、十回くらいは使える。 液体燃料を噴射して標的を燃料まみれにしてから炎を噴射する戦法もある。 モヒカンになって肩パット付けてバギーに乗れば汚物を消毒できる。 【宝の地図@その他】 桑原和真に支給。 宝の在り処を示した地図。 宝は会場内に十箇所存在する。 ハズレもあるかもしれない。 【ホームセンター内で調達した品物@その他】 桑原和真が調達。 ホームセンター内にある物を片っ端からバッグに詰めるという豪快な窃盗行為の果てに入手した(所要時間僅か二時間)。 ホームセンターで手に入る物なら大抵ある。 Back ネガティブコンディション 投下順 情報交換という名の、何か Back ネガティブコンディション 時系列順 情報交換という名の、何か START 桑原和真 GAME OVER START 初春飾利 Smile
https://w.atwiki.jp/sw2yaruyara/pages/386.html
ルミエル/できない子 宝島/ギバード桜子 / `ヽ⌒ヽ )V У ) |i /ヽ / 〃 「 ̄ ``丶 ( ( 八 r┐ i .〃 { ; ヽ ヽ /| .> } } /il i| 、 \ | |i ハ / リ ./___/_ノ i| 八 ヽトミヽ.ノ i⌒Y '. / f二二{___ i| ヽX´「ヽ Y |) 八イヽ l/ Ⅵ二二} 八 {\ ヽ\z=ミ. ! ルヘi 八 } ノ 細かいことは気にしない!. }二ニニ} \ ヽト.ゝ} | /j/ノヘ、 /′. {二二=! |八′ _ ノ l /Tノ´ ソ. i二二二ヘ ノヘi≧=- イl'^{_ %⌒\ マ二二二=\ / ̄ ⌒//} {{/ \ \二二二ニ}____ / ,// / ⅱ ヽ. ヘ二二二/二二二=/ ,.. .´/ /| 入 __\. ∨二ニ/二二二=/ / . ./ / . l ' i \'/////ヽ‐=≦ 二二>。. マ二/二ニニ=/77/ . . . . l ./ / . . .l ∨/,\///⌒/ヽ<二二二二二 マ/二二二=/// i . . . . . ! / i! . . . . l l////ヽ{ 〃二}二゚.二二二二二. {二ニニ=////.l . . . . . l l i! . . . . . .i! l/ /∨/{二二/二ヽヽ二二二二 !二二二′///ゝ . . . ∧ '. i! . . . . . . . .'., /,'/ /// i二ニ/二二∨\二二二. {二二ニ/////////`Tー7帯ミ、 . . . . . . . . . , '´レ ///ニ |二/二二二\ \二二 i二ニニ///////////// χ| |λ`ー ' ´ { //∧ニ|ニ//二\二二\ \ |ニニ=////////////////゚。 \///∧!//二二ニ\二二\ \ |ニニ//////////////////゚。 \///{/二二二二\二二\ {ニ//////////////////// } }j \/\\二二二ニ\二二━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【名前/できない子】【称号/太陽の巫女・モーニングスター・紋章を与えられし者】【穢れ/0】 【性別・年齢・種族・生まれ/女・24・ソレイユ・神官】【種族特徴/輝く肉体+2・太陽の再生・太陽の子】 【経歴/空腹の余り失神したが事がある・国王に会ったことがある・敵対している者がいる】 【一般技能/狩人Lv02・天候予報士Lv02・踊り子Lv04】 【習得言語/共通交易語(T/R)・ソレイユ語(T)】 【名誉点(所持)/1510(1250)】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【技能Lv/プリーストLv12・ファイターLv10・エンハンサーLv01】【経験点/5960】 【器用20(+1)・敏捷19・筋力24・生命25・知力25(+1)・精神31】 【HP91(+2)・MP66(+2)】【生命抵抗力=16/精神抵抗力=17】 【戦闘特技/魔法拡大(数)・両手利き・マルチアクション・二刀流・頑強・足さばき】 【 /タフネス・ルーンマスター】 【魔法 /神聖魔法Lv12】【魔力=16】【信仰=ティダン】 【錬技 /ビートルスキン】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【装備 /武器=ヘビーメイス+1】【命中力=15/打撃点=16】 【 /武器=ヘビーメイス+1】【命中力=15/打撃点=16】 【 /鎧=ボーンメイル】【回避力=13/防護点=07】 【装飾品/頭=聖王の冠】 【 /顔=赤の眼鏡】 【 /耳=ディスプレイサー・ガジェット/スローワーベルト(ポーションボール+アウェイクンポーション)】 【 /首=ポーションインジェクター(熱狂の酒)】 【 /背中=クイックドレッサー(イスカイアの魔動鎧+マナタイトの追加装甲)】 【 /腰=専用のブラックベルト】 【 /足=軽業のブーツ】 【 /右手=器用の指輪】 【 /左手=知力の指輪】 【 /その他=専用の聖印】 【所持品/冒険者セット・高級シャンデル製メイド服】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 戻る